3. 桃崖句碑

(表)池の景置いて去りたり秋の蝶
(裏)稲城市制二十周年記念

 加藤桃崖(1908~1990)明治41年、稲城村坂浜に生まれる。本名:貞二。 村会議員、助役、教育長、文化財専門委員、稲城市史編纂委員会会長、稲城俳 句連盟会長等を歴任。「ホトトギス」に所属。
 桃崖十句は次の通り。

    初鶏(かけろ)里浄闇の中にあり
    みくじ結ふ梅まだ固し深大寺
    生きている谷戸の炭窯桑芽吹く
    蛍にぎり草堂戻る夜のことを
    立秋のベイブリッジに細き月
    草焚いて秋刀魚を焼ける野良の人
    市民祭囲む梨山稲架襖
    柿落葉ひとひら吊れる蜘蛛の糸
    芭蕉忌の塔が聞き初む風の音
    寒施肥や棚新らしき梨畑



(付録)稲城市内に芭蕉の句碑が一基あるのをご存知ですか?場所は常樂寺 境内です。高さ104cm, 幅72cmの自然石に、
 (表) 名月に麓のきりや田のくもり   はせを

 (裏) 文政十丁亥秋     太白堂孤月門人
     来夢建   月人   歩月補   槌我

と記されております。文政十年は西暦1827年に当ります。 (稲城市教育委員会生涯学習課小谷田様のご教示 に預かりました。)


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